初夏も早いのに、やたらと蒸し暑い日だった。きみが生まれる前夜、青いクルマに乗って病院へ走った。きみが生まれて初めて乗ったのも、そのクルマだった。今は私の思い出の一台だ。…
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<神戸新聞文芸エッセー・小説>35歳以下部門 「はじまりのクルマ」西埜太一 (神戸新聞)
初夏も早いのに、やたらと蒸し暑い日だった。きみが生まれる前夜、青いクルマに乗って病院へ走った。きみが生まれて初めて乗ったのも、そのクルマだった。今は私の思い出の一台だ。…
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