… だ。閉じていた扉を開き、知を 啓(ひら) き、新たな世界が 拓(ひら) かれていく。この秋、歴史学をひらく本が二人の日本近代史研究者によって著された。 『ジャンヌ・ダルク 預言者・戦士・聖女』ゲルト・クルマイヒ著 二冊がほぼ同時に現れたのは偶然ではない。昨今、広く愛される歴史と、学者が取り組む歴史学のあいだにきしみが生じているからだ。この危機を前に、一歩踏み出して対話の道をひらこうとする強…
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『歴史学はこう考える』松沢裕作著/『笑いで歴史学を変える方法』池田さなえ著 (読売新聞)
